令和4年秋期試験問題 午前Ⅱ 問13

A~Dの機能をもつソフトウェアの基本設計書のレビューを行った。表は,各機能の開発規模の見積り値と基本設計書レビューでの指摘件数の実績値である。基本設計工程における品質の定量的評価基準に従うとき,品質評価指標の視点での品質に問題があると判定される機能の組みはどれか。

〔開発規模の見積り値と指摘件数の実績値〕
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〔基本設計工程における品質の定量的評価基準〕
  • 品質評価指標は,基本設計書レビューにおける開発規模の見積り値の単位規模当たりの指摘件数とする。
  • 品質評価指標の値が,基準値の0.9倍~1.1倍の範囲内であれば,品質に問題がないと判定する。
  • 基準値は開発規模の見積り値1kステップ当たり5.0件とする。

  • A,C
  • B,C
  • B,D
  • C,D
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分野:マネジメント系
中分類:プロジェクトマネジメント
小分類:プロジェクトの品質
解説
指摘件数の実績値を開発規模で割ることで品質評価指標を求め、これが基準値の0.9倍~1.1倍に収まっているかどうかを検証します。基準値は5.0件/kステップなので、下方限界は「5.0×0.9=4.5件/kステップ」、上方限界は「5.0×1.1=5.5件/kステップ」ということになります。
機能A
品質評価指標:130[件]÷30[kステップ]=4.3333…[件/kステップ]
下方限界を下回っているので品質に問題があると判定されます。
機能B
品質評価指標:120[件]÷24[kステップ]=5[件/kステップ]
範囲内に収まっているので品質に問題はないと判定されます。
機能C
品質評価指標:64[件]÷16[kステップ]=4[件/kステップ]
下方限界を下回っているので品質に問題があると判定されます。
機能D
品質評価指標:46[件]÷10[kステップ]=4.6[件/kステップ]
範囲内に収まっているので品質に問題はないと判定されます。
したがって問題がある機能の組合せは「A,C」です。

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