平成28年春期試験問題 午前Ⅰ 問17

モジュールの結合度が最も低い,データの受渡し方法はどれか。

  • 単一のデータ項目を大域的データで受け渡す
  • 単一のデータ項目を引数で受け渡す
  • データ構造を大域的データで受け渡す
  • データ構造を引数で受け渡す
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分野:テクノロジ系
中分類:システム開発技術
小分類:ソフトウェア方式設計・詳細設計
解説
モジュール結合度とは、モジュール同士の関連性の強さを示す概念です。モジュール同士の結合度合いが強ければ、関連するモジュールに変更があった場合の影響は大きく、反対に結合度が弱ければ影響を受けにくくなります。独立性と保守性の観点から、モジュール結合度は低いほど良いとされています。

データの受け渡し方法などの違いにより、モジュール結合度は全部で6段階のレベルに分類されます。
データ結合(弱い↑)
処理に必要なデータだけを単一のパラメータとして受け渡している。
スタンプ結合
処理に必要なデータだけをレコードや構造体などのデータ構造として受け渡している。
制御結合
もう1つのモジュールの制御要素を受け渡している。
外部結合
外部宣言された共通データを参照している。
共通結合
外部宣言されたデータ構造を共通データ領域として参照している。
内容結合(強い↓)
お互いのモジュール内部のデータを直接参照している。
引き渡す単位についてはデータ構造よりも小さい単位である単一のデータ項目、受け渡し方法については大域的(外部宣言された)データよりも引数のほうが結合度は低くなるため、4つのうち最もモジュール結合度が低い方法は「イ」になります。
  • 外部結合です。
  • 正しい。結合度が最も低いデータ結合です。
  • 共通結合です。
  • スタンプ結合です。

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