平成29年春期試験問題 午前Ⅱ 問9
問9解説へ
プロジェクトマネジメントにおけるクラッシングの例として,適切なものはどれか。
- クリティカルパス上の遅れているアクティビティに人員を増強した。
- コストを削減するために,これまで承認されていた残業を禁止した。
- 仕様の確定が大幅に遅れたので,プロジェクトの完了予定日を延期した。
- 設計が終わったモジュールから順に並行してプログラム開発を実施するように,スケジュールを変更した。
正解 ア問題へ
分野 :マネジメント系
中分類:プロジェクトマネジメント
小分類:プロジェクトの時間
中分類:プロジェクトマネジメント
小分類:プロジェクトの時間
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解説
プロジェクトのスコープを縮小することなく、プロジェクトスケジュールの所要時間を短縮するには主に2つの手法があります。
- クラッシング
- クリティカルパス上のアクティビティに資源を追加投入してスケジュール短縮を図る手法。メンバーの時間外勤務を増やしたり、業務内容に精通したメンバーを新たに増員するなどがある。資源を追加するため品質やコスト増のリスクが高まる
- ファストトラッキング
- 当初の計画では順番に行う予定だったアクティビティを並行して行うことによってスケジュール短縮を図る手法。全体の設計が完了する前に、仕様が固まっているモジュールの開発を開始するなどがある。並列作業を行うため手戻りや品質リスクが高まる
- 正しい。アクティビティに追加資源を投入しているので、クラッシングの例です。
- クラッシングはコスト削減ではなく、スケジュール短縮を目的とする手法です。
- 完了予定日を遅らせて対応することは、クラッシングではありません。
- 工程を並行して実施しているので、ファストトラッキングの例です。
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