平成31年春期試験問題 午前Ⅱ 問15

PMBOKガイド第6版によれば,プロジェクト・スコープ・マネジメントにおいて作成するプロジェクト・スコープ記述書の説明のうち,適切なものはどれか。

  • インプット情報として与えられるWBSやスコープ・ベースラインを用いて,プロジェクトのスコープを記述する。
  • プロジェクトのスコープに含まれないものは,記述の対象外である。
  • プロジェクトの成果物と,これらの成果物を生成するために必要な作業について記述する。
  • プロジェクトの予算見積りやスケジュール策定を実施して,これらをプロジェクトの前提条件として記述する。
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分野:マネジメント系
中分類:プロジェクトマネジメント
小分類:プロジェクトのスコープ
解説
プロジェクトスコープ記述書(以下、スコープ記述書)は、プロジェクトスコープ、主要な成果物、前提条件や制約条件などを記述した文書であり、WBSやスコープベースラインの作成に先立って、プロジェクトの実施範囲や境界を明確しておくために作成する文書です。

PMBOKガイド第6版によれば、スコープ記述書への記述項目は、①プロダクトスコープ、②受入基準、③成果物、④プロジェクトからの除外事項、⑤制約条件、⑥前提条件の6つです。スコープ記述書は、WBS・WBS辞書を作成する際のインプット情報となり、3つを合わせてスコープベースラインを構成します。
  • プロジェクトスコープ記述書を基にしてWBSやスコープベースラインを作成される流れになっているので、WBSやスコープベースラインをインプットとする点が誤りです。
  • スコープ記述書は、プロジェクトの境界を明確にするための文書なので、プロジェクトの成果物や成果物を作るために必要な作業だけでなく、プロジェクトの除外事項も記述されます。
  • 正しい。スコープ記述書は、プロジェクトスコープ、主要な成果物、前提条件や制約条件などを記述した文書です。
  • スコープ記述書の記述内容の一つとして前提条件がありますが、これはプロジェクトスコープに関する条件です。予算見積もりはコストマネジメントが、スケジュール策定はタイムマネジメントが実施するので、スコープ記述書に記述すべき内容ではありません。

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