令和6年秋期試験問題 午前Ⅱ 問17
問17解説へ
"アジャイルソフトウェア開発宣言"で述べている価値に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- 計画に従うことに価値があることを認めながらも,自己組織化されたチームによる裁量に,より価値をおく。
- 契約交渉に価値があることを認めながらも,顧客の競争力と満足度の向上に,より価値をおく。
- プロセスやツールに価値があることを認めながらも,実用的なプラクティスに,より価値をおく。
- 包括的なドキュメントに価値があることを認めながらも,動くソフトウェアに,より価値をおく。
正解 エ問題へ
分野 :テクノロジ系
中分類:ソフトウェア開発管理技術
小分類:開発プロセス・手法
中分類:ソフトウェア開発管理技術
小分類:開発プロセス・手法
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解説
アジャイルソフトウェア開発宣言は、2001年に米国で開催されたソフトウェア開発者の会議において、17名の開発者によって策定された文書であり、アジャイル開発における基本的な考え方(マインドセット)を示したものです。
本宣言は、ソフトウェア開発における4つの価値と、それに基づく12の原則が提示されています。4つの価値は以下のとおりです。
本宣言は、ソフトウェア開発における4つの価値と、それに基づく12の原則が提示されています。4つの価値は以下のとおりです。
- プロセスやツールよりも個人と対話に価値を置く(対面コミュニケーション)
- 包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアに価値を置く(実働検証)
- 契約交渉よりも顧客との協調に価値を置く(顧客とのWin-Win関係)
- 計画に従うことよりも変化への対応に価値を置く(変化を味方に)
- 計画に価値があることを認めながらも、変化への対応により価値を置きます。顧客のニーズやビジネス市場の変化は、あらかじめ計画したことを狂わす脅威ではなく、むしろより良い成果を生み出す機会と前向きに捉えます。
- 契約交渉に価値があることを認めながらも、顧客との協調により価値を置きます。お互いの立場を超えて協力することで、より良い成果や作業方法を生み出すことができるとしています。
- プロセスやツールに価値があることを認めながらも、個人と対話により価値を置きます。個人同士が対話を通じて相互理解を深めることで、より優れたチームを形成できるとしています。
- 正しい。包括的なドキュメントに価値があることを認めながらも、動くソフトウェアにより価値を置きます。動作するソフトウェアを使用して、反復的かつ迅速に仮説検証を行い、その結果から学ぶことが、より良い成果を生み出す方法であるとしています。
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