プロジェクトマネージャ令和7年秋期 午前Ⅱ 問1

問1

JIS Q 21500:2018(プロジェクトマネジメントの手引)によれば,プロジェクトガバナンスを維持する責任は誰にあるか。
  • プロジェクトの管理面でプロジェクトマネージャを支援するプロジェクトマネジメントチーム
  • プロジェクトの計画から終結までのプロセスを指揮するプロジェクトマネージャ
  • プロジェクトの要求事項を明確にし,プロジェクトの成果を享受する顧客
  • プロジェクトを許可し,経営的決定を下すプロジェクトスポンサ,又は上級レベルでの指導を行うプロジェクト運営委員会

分類

マネジメント系 » プロジェクトマネジメント » プロジェクトマネジメント

正解

解説

プロジェクトガバナンスとは、プロジェクト活動に明確に関連する組織を指揮し、管理する枠組みです。具体的には、プロジェクトの実行・管理を確実に実現する要員を選定し、ワークパッケージに割り当て、責任と権限を明確にするというプロジェクトに関わる一連のプロセスを組織的に指揮し、コントロールするものであり、次のような対象を含みます。
  • マネジメント構造の定義
  • 使用する方針、プロセス及び方法論
  • 意思決定の権限の範囲
  • ステークホルダの責任及び説明義務
  • 報告、課題及びリスクの上層管理者への嘆願などの相互作用
プロジェクトガバナンスは、個々のプロジェクトよりも一段上でコントロールを行う枠組みです。このため個々のプロジェクトより上位の権限をもつ、プロジェクトスポンサ/プロジェクト運営委員会が維持する責務を担います。JIS Q 21500:2018でも「一般に,プロジェクトの適切なガバナンスを維持する責任は,プロジェクトスポンサ又はプロジェクト運営委員会に対して割り当てられる」と明記されています。

したがって「エ」が正解です。
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